ビジュアライズめんどくせえなと思った時のために
まえがき
DATA Saber認定(Tableauの公式エバンジェリスト的な制度)にチャレンジしています、デルモです。
DATA Saberを目指して、日夜、Tableauと向かい合っていますが、
ときどき
「いや、そこまで見た目にこだわらなくても分かるっしょ」
と愚痴をこぼしたくなる時があります。笑
そんなときはOrd2の内容と、その時自分が感じたことを思い出して、
「より深いインサイトを得るには大事なことなんやで。がんばれ」
と自分を励まします。
ということで、本日はもしあなたが「ビジュアライズめんどくせえな」と思った時のために、ビジュアライズの意義に関する私なり考えをあなたにお伝えしてみようと思います。
ビジュアライズの意義
KT氏は「“Sensory memory”の消費を最小限にするため」という説明をしていました。
(詳しくは記事の最後の「参照」にあるURLからKT氏の動画をご覧ください)
私もその説明にはとても納得したのですが、もう少し付け加えるとしたら、
「より抽象的な(=高次の)インサイトを得るため」と言えるのではないかと思っています。
以前、クロス集計表をほんの少しディスる記事を書きましたが、
クロス集計表も場面によっては有効な表現方法です。
例えば、
「xxカテゴリの中のyyというサブカテゴリの2016年の売上と利益の差は…」
のように、知りたいデータをピンポイントで探すような場面では、
目次がキレイにまとまったクロス集計表を使うと、とても探しやすいです。
しかし、この『ピンポイントで探す』という言葉に、クロス集計表の欠点が集約されている気がします。
ピンポイント=具体的な情報はことはわかりやすいですが、反対に抽象的なことはわかりづらいのです。
では、Tableauが必要になる場面ってどんな場面でしょう?
おそらく、「目に見えている具体的な事象からの判断が難しい問題に直面していて、意思決定の手助けが必要な場面」が多いのではないかと思います。
そのような場面では、クロス集計表ではなく、色・サイズ・位置・形状などの違いによって様々な事柄を表現しているチャートの方が役に立つはずです。
メタ視点で考えるには関連性のある情報をまとめて抽象化する必要がありますが、
その役割を果たしているのが、色・サイズ・位置・形状などの違い(=Preattentive Atributes)なのだと、私は思います。
話は変わりますが、私は仕事柄、常々「経営者の視点で物事を考えろ」「視座を高く持て」と言われますし、それは自分の成長のためにとても大事なことだと思っています。
Tableauで行っているビジュアライズも、ただの作業ではなく「高い視座で物事を考えるためにしていること」だと思えば、愚痴をこぼしたくなった時でも頑張れるのではないでしょうか。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
業務でTableauを使う方は、ともすれば、レポートを作成するためだけのただの作業者になりがちな方もいるのではないかと思います。
もし、あなたがそうなのだとしたら、この記事を通じてあなたがほんの少しでもモチベートされていたら嬉しいです。
追伸
もしPreattentive Attributesに興味がございましたら、
↓の参照のURLからKT氏の詳しい解説動画が見られますので、よろしければあなたもご覧くださいませ。
(ついでに、あなたもDATA Saberにチャレンジしてみてはいかがでしょうか)
(っていう宣伝を最後にしておくDATA Saber見習いの鑑)
参照
Jedi、まじハンパない
まえがき
DATA Saber認定(Tableauの公式エバンジェリスト的な制度)にチャレンジしています、デルモです。
私はスターウォーズ全く見たことないのですが、DATA Saberや先代の認定制度であるJediはその名前から分かるようにスターウォーズをモチーフにしているみたいです。
で、Ord5に挑戦した際に、Jediの技を垣間見る機会がありまして、
「Jedi、半端ないってもぉー!(アイツ半端ないってほんとに)
アイツ半端ないって!(意味わからんかったな)
後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん…(※以下略)」
となりましたので、本日はその感動をあなたと分かち合えればと思います。
※全文はこちら
大迫半端ないってとは (オオサコハンパナイッテとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
問題

「売上金額を指定された金額で4つに分類して表現せよ」とのことですが、「わかりやすいように」というのをどこまでわかりやすくできるかが腕の見せ所ですよね。
ちなみに、この問題、「500万円以下」→「500万円未満」が正しい気がするのですが、おそらく誤植ですね。
私の答え

計算フィールドで金額の分類を作ってそれを色に反映しました。
計算式はこんな感じ
IF SUM([売上])>=20000000 then "2000万円以上"
ELSEIF SUM([売上])>=10000000 then "1000万円以上"
ELSEIF SUM([売上])>=5000000 then "500万円以上"
ELSE "500万円未満" END
まあ、一般的な回答なのではないかと思います。
ちなみに、この計算フィールドは分類としてカテゴリやサブカテゴリっぽく使うことができません。
しかし、できれば「金額分類→カテゴリ→サブカテゴリ」の順で階層を作れればいいのにな、と思うのが人情です。
(こういうことを「人情」と言ってしまうあたりがTableauに脳を侵食されている感)
Jediの答え①

(KT氏の顔が映り込んでいるのは気にしない)
で、紹介されていたJediの答えがこちらです。
見事に「金額分類→カテゴリ→サブカテゴリ」という階層になっています。
そして、背景を含めた色分けが分かり易すぎる!
あなたが神か…

Jediの答え②

(KT氏の顔が映り込んでいるのは気にしない)
さらに、変わり種の答えとしてこんなのも紹介されていました。
先ほどの金額分類を縦軸、カテゴリを横軸で活用して、バブルチャートっぽく仕上げています。
「マトリクスのどの象限にどのくらいの売上のサブカテゴリが存在するか」が一目でわかります。
金額の大小比較はしづらくなりましたが、目的によっては有効活用できそうですね。
これまた、さすがはJedi…
あとがき
いかがでしたでしょうか?
Jedi、まじハンパないですね。
↓の参照のURLからKT氏の詳しい解説動画が見られますので、よろしければあなたもご覧くださいませ。
(ついでに、あなたもDATA Saberにチャレンジしてみてはいかがでしょうか)
(っていう宣伝を最後にしておくDATA Saber見習いの鑑)
参照
数字の羅列でよく分からないクロス集計表をビジュアライズしてみる
まえがき
DATA Saber認定(Tableauの公式エバンジェリスト的な制度)にチャレンジしています、デルモです。
突然ですが、Excel形式で作られたこういうクロス集計表ってよく見かけませんか?

会議の場にコイツを持っていくと、気難しい上司から「で、この表を通じて何が分かったの?」と言われること間違いなしです。
そうはならないように、やはりビジュアライズは大切。
ということで、本日は一目見てインサイトが得られそうな形にしていってみます。
数字の羅列の問題点
そもそも、なぜ数字の羅列だとインサイトが得づらいのか、考えてみました。
やはりKTが言うように「脳内メモリを消化してしまうから」というのに尽きると思います。
どういうことかと言いますと、数字が羅列されたクロス集計表をみて「aaaの数字よりも、bbbの数字の方が大きいな…」などといった浅い気づきは色々と得られますが、それらを全て覚えておくことはできないので、浅い気づきを複合した深いインサイトまで辿り着けないのです。
クロス集計表のままでの改善方法
元々のクロス集計表形式のままで、もっとも簡単に視覚的効果を得るためには、カラースケールをつけることだと思います。
こういうやつですね。

※引用元:
カラースケールの適用例と、凡例の作成例 | TschoolBANK 作~るバンク
しかし、DATA Saberを目指すからには、これで済ませるわけにはいきません。
Tableauを用いたビジュアライズ
ということで、本題のTableauを用いたビジュアライズです。
いきなりですが、結論こんな感じになりました。

地域別に各カテゴリの売上の積み上げ棒グラフを年順に並べてみました。
以下のような点がパッと見で理解できるようになったのではないかと思います。
- 地方別の売上規模の違い
- 各地域の売上高の推移
- 各カテゴリの売上が全体に占める割合
カラースケールよりも絶対にこっちのほうが分かりやすい!
あとがき
いかがでしたでしょうか?
Excelでやりがちなことと比較してみると、Tableauによるビジュアライズの効果が際立ちます。
もちろん、積み上げ棒グラフ自体はExcelでも作れますので、Tableauを使ったことがない方はExcelでチャレンジしてみてください!
(でも、Tableauの方が絶対簡単にグラフ作れますよ)
(っていう宣伝を最後にしておくDATA Saber見習いの鑑)
参照
予実対比における予算はなぜリファレンスラインで表すべきなのか考えてみる
まえがき
DATA Saber認定(Tableauの公式エバンジェリスト的な制度)にチャレンジしています、デルモです。
さて、今回は比較的まじめなタイトルです。
Tableauの勉強をしていると、予実対比における予算は当たり前のようにリファレンスラインを用いるようになりますが、なぜそれが良いのかについては深く考えたことがありませんでした。

(ちなみに、リファレンスラインを超えているかどうかを判別する棒グラフのことを『ブレットグラフ』と呼ぶそうです)
パッと見、わかりやすいなら理由なんてどうでもよくない?
という意見もありそうですが、DATA Saberを目指すからには理由まで説明できなければということで、本日はその理由をまとめていこうと思います。
リファレンスラインを用いないことによる問題点

予算を達成しているかどうかが一目で判別できない
青とオレンジ、どちらが予算でどちらが実績かが凡例を見ないと判別できません。
また、予算が達成できているかどうか微妙な場合、目視でどちらが大きいか比べるのは面倒です。
さらに言えば、棒の数が多すぎて、異なる四半期の売上と予算を比較してしまう恐れがあります。
横軸でせっかく時系列順で並んでいるのに、四半期ごとの売上の推移がわからない
予算の棒グラフが間に挟まっていることで、「時系列順に並べることで推移がわかる」というメリットが無くなってしまっています。
予算と実績の識別に色分けを使ってしまったため、他の要素に色分けを使いづらい
予算をリファレンスラインで表すことで、予算達成or未達などで色分けをすることができます。今回は目標未達はマズいというのを強調するために、未達を赤としました。それによって、年々予算の達成率が上がってそうだというインサイトも得られました。

おまけ
ついでに、予算の達成度合いもリファレンスラインを使って表してみましょう。
手順は以下の通りです。
- セルごとのリファレンスラインをもう一本追加
- リファレンスラインの編集で「分布」を選択し、目標金額に対して適当な値でパーセンテージを設定
- 「下を塗りつぶし」を選択
- マーク→サイズから各棒を細くして、マーク→色から棒の色をやや透明にして枠線をつける(見やすさのため)
- 行のグリッド線を消す(見やすさのため)
仕上がりはこんな感じです。

あとがき
いかがでしたでしょうか?
リファレンスライン、何気なく使ってましたが、無いと困ると実感しますね。
私の会社の業績ダッシュボード、Tableau等のパッケージを使わずに自前で開発しているのですが、その開発に対してビジュアライズ観点での進言もしてみようかな…
(もちろんリファレンスラインは使ってますが、その他の見やすさ等の観点で)
参照
スパゲッティは「太さが1.6mm~1.9mmで、断面が円形のロングパスタ」のことらしいですよ
まえがき
DATA Saber認定(Tableauの公式エバンジェリスト的な制度)にチャレンジしています、デルモです。
さて、タイトルの通り、スパゲッティは「太さが1.6mm~1.9mmで、断面が円形のロングパスタ」のことらしいですが、それはさておき、
KT氏「項目が多すぎる折れ線グラフってスパゲッティみたいに見えますよね?ね??」
(そんなに押しつけがましい言い方はしてないです。誇張しました、すみません)
本日は、項目が多すぎる折れ線グラフの問題点と改善方法について、書いていこうと思います。
項目が多すぎる折れ線グラフの問題点

線が重なって絡まっている(特に売上が小さい項目)
スパゲティがソースと絡まる分には大歓迎ですが、折れ線グラフが重なって絡まってしまうのはいただけません。
色の数が多すぎる、かつ色分けに意図がなく、色からサブカテゴリを判別しづらい
数が多すぎるのは線が絡まっているのと同様に、項目が多すぎることが原因です。
また、各サブカテゴリに(見かけ上は)ランダムに色がついているため、どの色がどのサブカテゴリを指しているのか、一目ではわかりません。
改善案
サブカテゴリごとのランクチャートを使う

タイトルは「サブカテゴリ別売上推移」となっていますが、横軸に毎年の1月の売上の総合計、毎年の2月の売上の総合計…が並んでいることから、知りたいのはサブカテゴリ別売上の「推移」ではなく「月別トレンド」と推測すると、ランクチャートが適しています。
売上金額は分からなくなりますが、絡まった状態が解消され、「何月にどの商品が売れやすいのか」の傾向がつかめるようになります。
カテゴリ→サブカテゴリの順で色分けする

カテゴリごとに同系色を用いて、同一カテゴリ内のサブカテゴリは彩度で色分けすることで、どの線がどのサブカテゴリを指しているかわかりやすくなりました。
それによって、事務用品はどれも月別・累計の売上金額が少ないというインサイトも得られました。
カテゴリごとに行を分けて、各行で独立した軸範囲を設定

もっと線をほどくために、カテゴリごとに行を分けてみました。多少見やすくなった気がします。
ただし、最も見づらい売上金額の小さい事務用品の線は、各行で独立した軸範囲を用いるという努力をしてみましたが、あまり効果はありませんでした…
※独立した軸範囲を用いる場合、カテゴリ間の金額の大小は比較してはいけないことに注意が必要です。
スタックマークONの状態でエリアチャートを使う

スタックマークONの状態でエリアチャートを使えば、線が重ならずに積みあがるため、絡まりは解消されます。
※スタックマークについてはこちら
ただし、各サブカテゴリの月別・累計の売上金額の「絶対値」ではなく、「全体の売上に対する割合」を表現するようなチャートになってしまうため、注意が必要です。
なお、エリアチャートでは上にある項目ほどその項目の増減を実際よりも大きいと誤認してしまう可能性があるため、値の小さいものがグラフの下方にあるのが望ましいとされています。
売上金額の昇順に変更した結果の参考画像

売上金額の降順に変更した結果の参考画像

あとがき
いかがでしたでしょうか?
あなたも道端で「項目が多すぎる折れ線グラフってスパゲッティみたいに見えますよね?」と問われたら、「いやいや、そんなわけ………ホンマや!」くらいのノリツッコミをかまして差し上げてください。
参照
Tableau使いは皆、円グラフが嫌い?
まえがき
DATA Saber認定(Tableauの公式エバンジェリスト的な制度)にチャレンジしています、デルモです。
さて、タイトルの通り、Tableau使いの皆様は円グラフが嫌いなようです。
KT氏も私の師匠も円グラフ叩きまくりです。
(嘘です、それほどではないです)
しかし、学べば学ぶほどに円グラフの問題点がわかりましたので、
本日は、Ord6で取り上げられていた、
円グラフの問題点と改善方法について、書いていこうと思います。
円グラフの問題点
項目数が多いときには円グラフは適切ではない(3項目が限界)
- 円グラフは割合・シェアを表すときに使うが、その割合の大きさは扇形の中心角で表される。その際、4項目以上になると隣り合わない項目が出てくるため、目視で角度を比較するのは困難。
- サイズの都合でラベルを扇形の内部に配置できず、外部に配置する場合、どの項目のラベルなのか判別しづらい(特に割合の小さいものが隣り合っている場合)
- 円グラフはスペースを有効活用できない(弧の部分の余りが発生する)
- 円グラフは色を用いなければ項目の違いが判別できない → 結果、色が多くなりすぎて視認性が悪くなる
- グラフが何を表しているか、タイトルだけではわからない
- 円グラフであることは見ればわかる。何を表した円グラフなのかを知りたい。
- <私見>基本的には2次元で表されているはずのため、縦軸と横軸が何であるかを元にネーミングすることが基本?
改善案
サブカテゴリ別売上金額の「割合」を知りたいのならツリーマップ
サブカテゴリ別売上金額の「絶対値」を知りたいのなら棒グラフ
解説
メリット
- 大小の比較がしやすい
- ラベルを内部に配置できる
- スペースが有効活用できる
- 単色でも項目の判別が可能 → 売上以外の要素(例えば利益)を色で表現できる
補足
- 積み上げ棒グラフも割合を表すのに適しているが、項目数が多いと視認性が悪い(5~6項目が限界)ためツリーマップには及ばない
- ツリーマップを棒グラフのように利用する手法もある
- サブカテゴリを色で表現することで、2016年に椅子の割合が1位から転落したことがわかる
あとがき
いかがでしたでしょうか?
あなたも円グラフが嫌いになりましたか?笑
でも、項目数が3つまでで視覚的なインパクトを大事にしたいときとかは、円グラフも悪くないと思うんやで…
あなたも少しだけ円グラフに優しくしてあげてください笑





